2020/06/12

【オンライン授業実施記録①】教室での授業とオンライン授業のちがいについて

渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレイン講師の福井です。今回の緊急事態宣言にともない、当教室でもオンライン授業を実施しました。オンライン授業については今後も継続していきますので、今回はオンライン授業と教室での授業の違いについて、当教室の事例を踏まえながら紹介していきます。

オンライン授業で必要なもの

当教室はプログラミングと中学受験を含む勉強に関するオンライン授業を実施ました。プログラミングと勉強で共通して必要になるもの、プログラミングと勉強でそれぞれ必要となるものがあります。プログラミングはパソコンでないと実施が難しいというのが分かりました。

共通して必要になるもの

Wifi環境、Zoom

プログラミングで必要なもの

パソコン、スクラッチプログラミング(ブラウザで使えます)

勉強で必要なもの

パソコンかタブレット

オンライン授業のメリット

オンライン授業を2か月実施してみて感じたメリットについては説明します。これらのメリットを最大限生かして、今後もオンライン授業を継続していきます。

1.教室に通う必要がない

オンライン授業ですので、教室に通う必要がありません。通う時間を短縮できるのは大きなメリットです。とくに低学年は送り迎えに保護者の方が付き添う必要がありますので、その時間が短縮できるのはとても楽です。

2.自分のペースで学習ができる

オンラインだと周りのことを気にせずに、自分で学習できる子が多いです。以下のようなオンラインのメリットに触れている記事もありました。これもオンラインのメリットでしょう。

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コロナ禍のオンライン学習で、変われた子もいる。
この春、首都圏の私立進学校に入った中学1年の男子生徒(12)は、「人生で初めて」授業をきちんと受け、課題を全て提出した。
もともと集団生活が得意ではない。小学1年の運動会は集団行動に疲れ、午後は保健室で過ごした。読み書きも苦手で、宿題のドリルや音読は一切やらず、ノートも持って行かない。友だちともうまくいかず、いじめられ、登校を渋るようになった。登校しても「出てきなさいとは言われるけど、書きなさいとは言われないから」と、教室の薄いカーテンの中にこもった時期もある。
それが春からのオンライン授業で一変した。授業動画を見て、複数の課題を次々こなす姿に、母親は「魔法にかかったみたい」と驚く。生徒は、画面上で時間割や課題などが一覧できるので、いつ何をやればいいか一目でわかる。同級生の目を気にしなくてよく、手書きする必要もないため、学習に集中できるという。学校再開後も、登校している。
関西地方の国立中学でも、教室で全く話さなかった生徒が、オンライン授業では活発に発言し、職員室に驚きが広がったという。

オンライン授業、不登校の生徒も参加 思わぬメリット:朝日新聞デジタル

3.保護者の方に授業の様子を見てもらえる

オンライン授業には、普段教室で行っている授業を保護者の方に見てもらえるというメリットがあります。教室の様子はなかなか言葉ではつたわりにくいものです。そのためどのように授業を受けているのか、どのように勉強しているのかなど、保護者の方に伝わるのはメリットのひとつです。

保護者の方にとっても、普段は見ることができない勉強やプログラミングの様子を見られるので、それもメリットであったと思います。

オンライン授業のデメリット

オンライン授業には以下のようなデメリットもあります。これらのデメリットをクリアしつつ、メリットを生かしていく必要があります。

1.保護者の方のサポートが必要

とくに低学年の方の場合、保護者の方のサポートが必要になります。たとえばZoomで画面共有をするだけでも、低学年では難しいです。Zoomはたまにつながらないこともありますし、ネットワークの状況によっては、接続が切れることもあります。そのときにまたZoomを立ち上げるのも低学年では大変です。

ある程度慣れてくれば低学年でも大丈夫だと思いますが、慣れるまでは保護者の方のサポートが必要でしょう。

2.パソコンのスペックや通信環境の問題がある

パソコンのスペックによっては、うまくZoomが動かないことがあります。とくに今回、Zoomがアップデートされたことで、動かない人がいました。また画面共有がうまくできないこともありました。他にも通信環境が悪いとうまくZoomがつながりません。途中で切れてしまう子もいました。

少人数でやっていれば通信が切れてしまった子への対応もできますが、人数が多いと難しいと思います。当教室は4人が最大の人数だったので対応できました。

3.ノートが見えない

プログラミングは画面を共有して見られるので問題がありませんが、勉強の場合、ノートを画面に映さない限り、実際にできているのかどうかが分かりません。テストも本当にできているかどうかわからないとも言えます。

こうしたデメリットはオンラインで勉強を教えている時に感じたことです。プログラミングは画面共有でやっている中身が分かるので、問題なくできました。これは良かった点です。

オンライン授業と教室での授業は全く別のもの

オンライン授業を実施してみて思ったのは、オンライン授業と教室での授業は全く別のものです。教室でのやり方をオンラインでそのまま実施してもうまくいきません。オンラインにはオンライン用の授業の進め方があります。

そのためオンラインが向いている子、教室の授業が向いている子という違いもあります。どちらも同じようにこなせることもいますが、先ほど例としてあげたように、オンラインの方が教室よりもできるという子もいます。

そうしたそれぞれの子の特徴を見ながら、教室での授業とオンラインでの授業を組み合わせていく必要があると感じました。

オンライン授業と教室での授業を相互補完的に使っていくのが大事

オンライン授業と教室での授業は役割が異なります。そのためこれらを相互補完的に使っていく必要があります。教室でできないからオンライン授業ではなく、オンライン授業のメリットを生かして、うまく活用していかなければならないでしょう。

そうすることで今まで以上に子どもの能力を伸ばすこともできると考えています。今後もオンライン授業は継続していく予定ですので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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