2017/05/12

考えることと手を動かすこと

パソコン

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。私は15年ほど中学受験の学習塾で4教科を教えていました。小学生によく「考えなさい」と言っていたのですが、生徒たちはみな「考えました」と言うんですね。例えば間違えた国語の選択問題を15秒後に持ってくる。「考えたの?」と聞くと「考えました」と言うので、「じゃあこれを何で選んだの?」と聞くと「ちょっと待ってください」と答えを探し始めるんです。「それ考えてないよね」と言うことが1回や2回ではありませんでした。

また国語の記述問題で、「間違ってもいいから何か書いてみよう」と言っても何も書かない子がいます。手が動かないんです。算数では答案を見つめている子どもたち。「今考えてるんだよ」と言うわけです。実際には分からないから手が動かないのですが、「考えている」と答えるんですね。「間違っても良いからチャレンジする、間違ったら直す」ということができない子たちが実は多いのです。

私自身は考えること=手を動かすことだと思います。ちょっとしたことを書き出してみたり、書いたものを並べてみたり、何らかの動きが無ければ考えは進みません。問題をただ眺めていただけでは答えは出せないですよね。こうした場合は先生は子どもたちにヒントを出します。解き方を教えます。すると「待っていればヒントが出てくる。答えを教えてくれる」と分かりますから、分からない問題はやりません。

「で、何すればいいの?」「次はどうするの?」と指示をひたすら待つわけです。「まずは自分で考えなさい」と言うと「考えました」あるいは「考えても分かりません」と答えます。こうした子どもたちを何とかしたいと考えて指導はしてきましたが、私の力不足もありなかなかうまくいかないことが多かったと思います。

今、プログラミングを教えていると手が動く子どもたちが多いと感じます。手を動かして、作品を作ってみて実行して間違っていれば直す。この一連の流れを自分で考えることは国語や算数など、紙の上での勉強では難しいところでした。私たちの教室ではこの「ことばを鍛え、考える習慣をつける」ことを目的としていますので、作品が完成するかどうかよりも、どれだけ考えたかを重視しています。しかも課題は算数が中心なので、その過程は大変な作業であり、辛いことなのかもしれません。確かにその過程は辛いことかもしれないですが、そうした過程を経て、考えることそのものが楽しくなってくれればと思っています。

多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。土曜日も開講しておりますので、遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。また国語オプション講座も実施しております。詳細はお尋ねください。

現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。説明会&体験会は5月13日・27日(土)に開催します。日程のご都合がつかない場合は別日程で個別に説明させていた頂きますので、ご都合のよろしい日時をご連絡ください。

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