2016/12/29
プログラミングの導入だけではない!!2020年学習指導要領で変わること
東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。2020年に小学校でプログラミングが導入されるという話はこちらのコラムでも何回かお知らせしてきましたが、他にも2020年の学習指導要領の改定で大きく変わることがあります。それは英語の教科化です。
「何を教えるか」だけではなく、子供たちが「どう学び、どんな力を主体的に身につけるか」に力点を置く。能動的に課題を探究し、他者とも協働して解決に取り組むような「アクティブ・ラーニング」を全教科に通じる理念とする。
グローバル化、情報化の社会変化への対応も柱だ。小学校の「外国語(英語)活動」を現行の5、6年生から3、4年生に早め、5、6年生の英語は正式な教科とする。コンピューターになじむプログラミング教育も導入される。
高校は教科・科目が大きく再編される。近現代史を中心に内外の歴史と現在とを重層的に学ぶ「歴史総合」や、選挙権年齢の引き下げを契機に関心が高まった主権者教育の「公共」は、現実の時代状況や社会の動きに結びつくものだ。
知識の量ではなく、思考力と探究の姿勢などに重きを置く。人工知能(AI)に象徴される急激な知的環境の変化に対し、試行錯誤しながら他者とも力を合わせ、目的を持って感性豊かに未来を創造する人間の力を育てたいという。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161225/ddm/005/070/100000c#csidx858e189b754dabebb269debda12a867
Copyright 毎日新聞
スモールトレインが目指すところとほぼ同じなのですが、プログラミング以外にも英語が教科の中に入ってくるため、実際にどのように実施されるのか現場の先生方は大変かと思います。ただ引用文中にもあるように、これまでの教育の答えを出すことやスピードを競う教育だけではAIに勝つことはできないとは言えます。例えば、教育改革実践家・藤原和博さんは以下のように指摘しています。
「20世紀の日本の教育は、正解を速く正確に当てる力――『情報処理力』と言いますが――これを徹底的に鍛えていました。ところがバブル経済崩壊以降、成長社会は終焉を迎え、98年から日本は成熟社会に入った。価値観も多様化、複雑化して、変化が激しい社会になったのです。『勉強していい会社に入れば一生安泰だ』と考えていたのが、一流企業でも倒産する世の中になって、正解が一つではないことが増えてきたでしょう。こうした成熟社会では、自分で仮設を立てて自分で解決していかなければいけません。その能力を、自分の知識、技術、経験の全部を組み合わせることから『情報の編集力』と呼んでいます。要は、これからの入試改革でどうしたいかというと、正解を求める20世紀型の情報処理力については高校までで養ってしまい、それを測るのも高校の間にやっちゃいましょうということ。そして大学入試では情報編集力を測っていく。こういう感じになりそうなんです」
こうした流れの中で、暗記や計算を重視した教育では対応できないと考えるのは当然でしょう。ただこれらの教育を受けるのはあくまでも子どもたちです。その子どもたちにとってどのような教育の形が良いのか、しっかりと考えた上で実施しなければ「失敗」に終わるのではないでしょうか。そうならないためにも、私自身もどのような教育の形が良いのか継続的に考えていきたいと思います。
多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。土曜日も開講しておりますので、遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。また国語オプション講座も実施しております。詳細はお尋ねください。
現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。説明会&体験会は1月7日・14日(土)に開催します。日程のご都合がつかない場合は別日程で個別に説明させていた頂きますので、ご都合のよろしい日時をご連絡ください。