2016/07/07

「なぜできるのか」ではなく「なぜできないのか」を考えたい

算数

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。第12回目は「「なぜできるのか」ではなく「なぜできないのか」を考えたい」という話です。

本当に知りたいのはどうしたら自分の子供ができるようになるのか

よく算数のできる子供の特徴という話を聞きますよね。「算数ができる子供は粘り強い」とか、「分かったつもりにならない」など「確かにそれができれば算数ができるよね」と納得できるものばかりです。それについて何も異論はないのですが、「ではどうすればそういう力が我が子に身につくか」となると具体的な説明がないものが多いのです。

粘り強く考え続ける子供になるためには類題を出して、繰り返し解かせる訓練をしましょうとなるわけですが、それだけでは克服できません。そもそもどのように考えればよいのか分からないからです。類題をくり返し出しても手が止まってしまいます。こうした状況を改善するには「なぜできないのか」を明確にしていく必要があります。

小学生の勉強というのはカリキュラムが決まっているので、学習すべきこと、つまりゴールが決まっています。そのゴールに向かって走っているので、「こうすればゴールできる」つまり「こうすればできるようになる」という指導がなされるのです。

しかし私は考えるべきなのはスタートラインだと思っています。ゴールは確かに同じなのですが、スタートラインは同じとは限りません。小6でスタートした時、それまでの内容が理解できていなければスタートラインは大きく変わってきます。400m競走と200m競走では指導の仕方を変えないといけないですよね。

このスタートラインを確定させてあげることこそ大変難しいものであり、先生がすべき重要なことなのです。何ができないかをしっかりと示すことで初めてゴールまでの道のりが見えてきます。自分が今何m競走をしているのか分からないのに走り続けることほど辛いものはありません。

あるひとつのきっかけがあれば、一気に算数が面白くなることはよくあります。小学校では文系の方ができたのに、中学では理系の方ができて、大学は理系の大学に進んだということもあります。

まず何ができていないのか明確にすること、それからどうやって考えて問題を解くかということ。考え方についてはこのコラムでも書いている通り、プログラミングは最適です。そういう意味では算数が苦手、勉強が嫌いという子どものほどプログラミングに挑戦した方が良いと思います。

当教室ではプログラミングを教育に取り入れ、考える力を育て新しい価値を創造する力を養うカリキュラムを作りました。説明会&操作体験会を実施していますので、ぜひお気軽にお申し込みください。当日、お子様にはスクラッチで簡単なゲームを作ってもらいます。この機会にプログラミングに触れてみてください。次回の説明会は7月10日(日)です。多くの方のご参加をお待ちしております。

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