2016/11/17

プログラミング教育必修化に反対する理由とは

プログラミング 引き算のひっ算

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。2020年から小学校でプログラミング教育を必修化することになるのですが、プログラミング教育そのものは否定しないが必修化は必要なの?という意見が多く見られます。確かに必修化するのであれば、プログラミング教育をすることで明確な効果を示す必要があるのですが、それはなかなか難しいというのが現状です。

今回はプログラミング教育の必修化に疑問を持つ貝代純平さんの意見をご紹介します。必修化に反対される方の意見がとてもよくまとまっています。

プログラムは基本的に時系列に処理されていくので、それを学ぶことによって論理的かつ順序だったものの考え方が身につくと言われることもありますが、それはプログラミングでなくても身につけられるのではないでしょうか。

私も長い間IT業界を見ていますが、実際の現場で必要なのはプログラミングのスキルだけではありません。
システムを作る過程においても、まずはお客様に対して現状の課題や実現したいことのヒアリング・分析をして、それを元に充分に設計を行わないとよいシステムはできません。
よくシステム開発は建築に例えられますが、その場合プログラミングを行うプログラマーは大工の役割と言えるでしょう。
設計士が施主の希望を聞き、それを元に適切に設計したものをスキルを持った大工が施工して初めてよい家が完成するのと同じで、設計が不十分なものはいくら優秀なプログラマーが手がけてもよいシステムはできません。

プログラミング教室活況 でも小学生に必修化は必要?

確かにプログラミング以外でも論理的な考え方は身につくでしょうし、社会に出たらプログラミングのスキルだけでは通用しないというのはよく分かります。ただ、小学生にプログラミングを教える際にはプログラミングのスキルよりもプログラミングを通して教育をしていくことが目的になるので、プログラミングのスキルだけが高い子供たちを育てるわけではないでしょう。

2025年に向けた目標やIT化のさらなる発展、人口の減少などを考えるとプログラマーを含めたIT人材の育成が必要であることは理解できます。
しかしながらこれから英語の必修化も始まりますし、子どもたちは学ぶことがいっぱいです。
ここにプログラミングの授業も入ってきたら、結果的に何か他の授業を減らすことになるでしょうし、そもそも全ての子どもたちがプログラミングに興味を持つとも思いません。
さらに教える側の教員のスキルをどのようにつけていくかという課題も残ります。
そのため、小学生のうちはもっと基礎的な学力やコミュニケーション力を習得させることに専念し、プログラミングは興味を持った子に対して選択制で提供すればよいのではないかと個人的には思います。

プログラミング教室活況 でも小学生に必修化は必要?

確かに誰がどのように教えるのか、また、どの程度の時間をかけて教えるのかは重要ですよね。ちょっと触れるぐらいであればやらない方が良いのかもしれません。現場としては、今の段階ではどのようになるのか分からないので、結論が出てからどうしていけば良いか考える必要がありますね。

先生も大変、子供も大変、でも何も身につかなかったにならないように工夫してやる必要があります。また、小学校によって大きな差が出てくる可能性もあるので、それをどのように解決するのかを考える必要もありますね。

多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。土曜日も開講しておりますので、遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。

現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。説明会&体験会は11月19日・26日(土)に開催します。日程のご都合がつかない場合は別日程で個別に説明させていた頂きますので、ご都合のよろしい日時をご連絡ください。

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