2016/11/08

「ウェブ進化論」以後の世界

ウェブ

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。さて皆さんは「ウェブ進化論」という本をご存知でしょうか。こちらは梅田望夫さんが書いた本で2006年に筑摩書房から出版されています。この本は「インターネットが登場して10年…」と書かれており、今年は2016年。インターネットが登場して20年、この本が出版されてから20年という年にあたります。

この「チープ革命」という概念には、「ムーアの法則」によって下落し続けるハードウェア価格、リナックス(Linux)に代表されるオープンソース・ソフトウェア登場によるソフトウェア無料化、ブロードバンド普及による回線コストの大幅下落、検索エンジンのような無償サービスの充実といったことがすべて含まれる。そして、この方向がさらに極められていく「次の10年」は、ITに関する「必要十分」な機能のすべてを、誰もがほとんどコストを意識することなく手に入れる時代になる。(11頁)

さて、どうでしょうか。ここ10年の大きな変化はスマホやタブレットの普及でしょう。「コストを意識することなく」までいかないまでも、確かにコストは低下し、多くの人がネット社会の恩恵にあずかることができるようになりました。一方で、パソコンをほとんど使わない、使えない若者が存在している話も耳にしますが、実際にはあったことはありません。ただ、小学生を教えているとipadやスマホを巧みに操作して動画を見ていることがあります。タイピングはできないのですが、ネットは使えるということで、私にとってはとても新鮮です。

さて、インターネットを多くの人が利用できるようになると、ネットで情報を検索するだけでなく、情報を発信する人たちも多く現れました。今はSNSで情報を発信するのが一般的かもしれませんが、20年ほど前はブログでした。私自身もその時からブログで情報発信をしていたので、このホームページでもコラムという形で情報を発信をしています。これまで大手メディアからしか情報を得られなかったのが、個人のブログから情報を得ている人も出てきました。もっとも、その情報が正しいかどうかの判断は自らしなければなりません。情報の発信者側の責任だけでなく、受信者側の責任も問われてしまうので、今の時代でしょう。

メディアの権威側や、権威に認められた表現者としての既得権を持った人たちの危機感は鋭敏である。ブログ世界を垣間見て「次の10年」に思いを馳せれば、この権威の構造が崩れる予感に満ちている。敏感な人にはそれがすぐわかる。(146頁)
(中略)
「そんなコンテンツなんて大半はクズである」が権威側からよく聞かれる典型できな言葉であった。しかし「石」をふるいよけて「玉」を見出す技術が進化してくるのを目のあたりにして、いまや「玉」のほうと向き合わざるを得なくなった。「石」を「石」だと言うことは簡単でも、「玉」を「玉ではない」と言うのは苦しい。嘘をつくことになるからである。(147頁)

さて、現在の状況はまさにこうした状況になっている。ブログの影響だけではないが、「メディア」と考えられているものが多様化したことで、テレビの視聴率は下落しており、新聞の発行部数も減少しています。こうした状況になるとますます受け手側がどのように情報を取捨選択するかが重要になってくるわけです。

皆がブログを始め、ツイッターを始め、facebookを始めました。今後もさらに情報発信のツールは増えていくことでしょう。こうした現状でネットを使うなと言っても、ほとんど意味を持ちません。そうではなく、どのようにネットやSNSを使っていけばよいのか、そうした使い方を教えてあげることが重要です。プログラミング教室スモールトレインでもコンピュータリテラシーの中でそうした教育を行っていきます。

多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。

現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。説明会&体験会は11月12日・19日・26日(土)に開催します。ぜひお気軽にご参加下さい。

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