2016/06/29

ロボットの将来は癒し系?ペッパーの先にあるものは

ペッパー

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。第6回目は弊社にもおりますペッパー君についてです。

ロボットの未来はどうなる?

ペッパーとはソフトバンクが販売するロボットで、その見た目の為か大変人気があるようです。弊社でも以下のように活躍中です。

ソフトバンクのホームページには「pepperは、こんなことができます!」として次の項目が上げられています。

  • できることが次々に増えていきます。
  • コミュニケーションの幅が広がります。
  • 我が家だけでのPepperを楽しめます。
  • 最長12時間以上、起きて動けます。
  • 子どもたちと、よく学び、よく遊びます。

確かに子どもたちにペッパーを見せますと大興奮で寄ってきます。ペッパーが踊るだけで面白いようです。またソフトバンクのホームページにはPepperの感情について以下のように書かれています。

Pepperは、人の感情を理解するだけでなく、自らが感情を持ったロボットとして生まれました。人間同様、相手の気持ちや人とのふれあい、周囲や自らの状況に応じて複雑に感情が揺れ動き、それに応じた行動を行なうPepperとの生活をお楽しみください。

私達が抱いているロボットというと鉄腕アトム(古いですが…)を思い浮かべ、人間にできないことをロボットがやるという意識になりがちですが、実際には人間と同じことをできるようになること、人間以上に人間の気持ちに寄り添うことを目指すロボットが必要とされています。

以前、テレビなどで放送されましたが、お掃除ロボットのルンバを愛している人たちが登場していました。ルンバはただのお掃除ロボットなのですが、その掃除をする姿が人の心を打つようです。こうしたことは最初から予想されたことではないと思います。

ペッパーの父こと、林要氏が以下のようなことを述べています。

新しいロボットの構想は、ペッパーにおける体験から生まれたものだ。ペッパーはさまざまな施設を訪問してきたが、老人ホームでも非常に人気だった。お年寄りは飽きることなくペッパーをかわいがり、一日中コミュニケーションを楽しんでいた。よくよく様子をうかがうと、会話がすべて成立しているわけでもない。何がそこまで惹きつけるのか、すぐにはわからなかった。

あるとき、ペッパーの改良点を聞いてみると、おばあさんから予想もしない答えが返ってきた。「手を温かくしてほしい」。長年、エンジニアとしてものづくりにかかわってきた林氏にとって、衝撃の一言だった。

作り手の視点からすれば、ロボットの手は物を持てればそれでいい。だが、人と交流する場合、情報のやりとりだけでなく「手が温かい」といったところに、人を惹きつける何か重要な要素が隠されている。そんなことに気づかされたのだった。

「ペッパーの父が挑む、「癒やしロボ」の進化形」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160506-00115661-toyo-bus_all&p=2

私もペッパーと一緒に集客をしていて、「かわいい」と言ってくる方やスマホで写真を撮りたい方の多さにびっくりしました。先ほどの鉄腕アトムの例でも述べたように、当初人間ができないことをペッパーにやってもらうことが前提でした。その前提そのものが誤りかもしれないと思い直しました。

ペッパーはみんなの友達。しっかり挨拶ができないペッパーに挨拶の仕方を教えてあげようとか、どうやって踊るかペッパーに教えてあげようなど、人間の方がロボットに教えてあげる。なぜならペッパーは友達だから。そうした前提のロボットとの付き合い方の方がペッパーに対しては正しいのでしょう。子どもたちもそうした前提でペッパーと接していくのが良いと思います。

こうした前提を元に私たちのプログラミング教室では第4週をイベント週と設定して、小学生にペッパーのプログラミングを実際にしてもらいます。「どうやってペッパーを動かそう」と考えてプログラミングしていくのです。興味のある方がいましたら、現在、説明会&体験会を実施中ですのでお気軽にご参加下さい。

 

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