2016/07/14

「機械に仕事を奪われる時代を生き抜くための数学の言葉」とは

機械

東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。17回目の今回は「「機械に仕事を奪われる時代を生き抜くための数学の言葉」とは」です。これは週刊ダイヤモンドに掲載された国立情報学研究所教授の新井紀子氏のインタビューが元になっています。

数学の重要性とは何か

週刊ダイヤモンド,34頁

週刊ダイヤモンド,34頁

機械に仕事を奪われるという話はよく言われていますが、日本でも左のような図の話が出ていましたね。必要以上に危機感をあおる必要はありませんが、こうした仕事は少なからず何らかの影響を受けそうです。そうした状況の中で数学の重要性がクローズアップされているということです。

私自身大学で数学を学んでいましたが、「数学とは何か」と言われると答えられません。そして数学を仕事に生かすなどという発想もほとんど持っていませんでした。もちろん、文系の大学院で研究していたことも関係がありますが、数学というものの使い道というのは大学時代から見出すことができませんでした。

 

だからと言って数学を勉強することが無駄だという風には思えず、むしろだからこそ数学をやりたいと思ったのですが、数学の全体像というものが見えておらず、高校の勉強の延長のような感じになってしまい、数学の本当の面白さには触れていなかったと思います。

新井氏はインタビューの中で以下のように述べています。

グローバル化社会で、いろいろな立場の人が話し合いによってものごとを解決するには、まさにこうした数学的な「論理」が大切だと思っているのです。数学は社会の中で自分の身を守り、生きてゆくための道具でもあるのです。

論理を身に付けるときに重要なのは、公理や定義について考えることです。具体的には「~とは」「~ならば」と考えられることが第一歩です(32頁)。

この要素はプログラミングに入っていますよね。もちろん、プログラミングではなくても、こうした考え方は身につけられますが、プログラミングの方がデバッグの過程で身につけやすいと思っています。

次に、コンピュータの仕組みですが、これも数学に基づいていると新井氏は言います。

コンピュータの仕組みというのは徹頭徹尾数学に基づいていて、「論理」と「統計」しか入っていません。数学はそうしたコンピュータの特性を理解するために欠かせない「言葉」です。

21世紀は、科学技術とビジネスの間にあるコミュニケーションギャップをどう埋めるかが、経済の主戦場になるでしょう。創薬から金融工学まで、あらゆるイノベーションを起こすためには、文系理系問わずそうした能力が必要なのは間違いありません。

そして、流暢な英語を話せるだけでは、国際的な競争を生き抜けるわけでも、尊敬を集められるわけでもありません。そこで語られているのは、実は数学をベースにした「科学技術言語」なのです(34頁)。

「科学技術言語」と言われてしまうと言いすぎのような気もしますが、英語ができたとしても考え方がしっかりとしていなければ評価はされません。算数や数学をプログラミングの題材として使うことで、算数や数学が好きになるだけでなく、考え方を身につけて他の教科でも応用できる。そうした力を身につけられるようにと日々実践しております。

現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。ご興味のある方はぜひご参加ください。次回は7月23日(土)です。

参考文献:「初歩からわかる数学」,『週刊ダイヤモンド』2016年1月23日号,ダイヤモンド社。

ページトップへ